こんな楽譜読みたかったら本当にがんばらなきゃ!
— István Kohán コハーン (@istvankohan) February 16, 2019
今日はマスタークラスで生徒がこれで来た。ぼくはなにも書いてないフルスコアーもらってよかった。😂 pic.twitter.com/KqMTCHL6Oq
楽譜の書き込みについてはこれまでに何度もこのブログでも書いてきましたが、なんとなく、こうした書き込みをいろいろ見ていて、これって多分、いろんな人から言われたことをどんどん書き込んでいった結果なんだろうと思いました。
とにかく言われたら書く。その蓄積なんでしょうね。
音楽は人によって作品への解釈、イメージが異なります。場合によっては同じ人でも作品を追求していく過程でイメージが変わってくることも珍しくありません。それらは演奏の個性に繋がるので大切な要素なので何も問題ありませんが、ただ、レッスンを受ける側がその様々な言葉を全部楽譜に書き込んでしまったらどうなるか。
矛盾が生じる可能性があるのです。
そして、それらは受け身の言葉。「言われたから書き込んだ」では演奏には反映されません。
やっぱりこの手の書き込みには意味がないのだと考えます。
そこで僕は以前9年間書き続けてきた昔のブログ「ラッパの吹き方」で一度提案したことあるのですが、書き込み用楽譜というのを用意し、そこにはもうとにかく言われたことや感じたことを余さず書いておく。そして練習後にそれを元に自分の演奏イメージを追求して、翌日以降にそれを反映させられるように練習をする。
演奏時に使う楽譜には必要最低限のこと以外は書き込まない(音程!とかテンポ!とかは死んでも書かない)。
こんな風にしてみるのも良いかと思います。
自分のこれまで頭や心に積み上げてきた作品に対するイメージを元に書き込まれていないまっさらな楽譜で演奏すると、蓄積された力でもっと面白い発想や、気づきが生まれると思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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