東京音大 金管ソロ・室内楽演奏会

東京音大は今年111周年。私立の音楽大学で最も古い学校です。


ちなみに僕が学生として在籍していたとき90周年!と盛り上がっていたので、そうか、あれから21年も経ったのか。そりゃ代官山に家(キャンパス)が経つわけです(意味不明)。


そして6月にはその記念演奏会シリーズが中目黒・代官山キャンパスにて行われています。すでに弦楽器、打楽器の演奏会が行われ、6月23日に金管楽器の演奏会でした。


大学1年生の授業はすべて池袋キャンパスで行っているため、今年度開講した吹奏楽アカデミーももちろん池袋キャンパス。なので、代官山キャンパスには事務手続きに来た以来です。


演奏会はマルセル・ケンツビッチ作曲のトランペット専攻生15名による「祝典ファンファーレ」から始まりました。あ、ケンツビッチというのはトランペット教授で僕の師匠でもあります津堅直弘先生のペンネームです。

そして、吹奏楽アカデミーでも大変お世話になっていますユーフォニアムの教授、外囿祥一郎先生とトランペットの教授、アンドレ・アンリ先生のソロ、2重奏の演奏でした。圧巻。

外囿先生の演奏は何度も聴かせていただきましたが、いつも思うのは楽器が究極に響くと金管楽器はここまで空間を共鳴させられるのか、という体験ができること。会場のどこにいても外囿先生の音は響きによる音圧を感じることができます。来月の東京音大シンフォニックウインド(いわゆるAブラス)では、津堅先生指揮によるケンツビッチ作品を外囿先生ソロで聞くことができ、今から楽しみです。


その後、学生によるホルン、トロンボーン、ユーフォテューバアンサンブルがあり、最後は金管アンサンブルです。津堅先生が以前たくさんの12重奏(Trp5,Hr2,Trb4,Tub1)の編曲を書かれていて、その再演。

もう25年ほど前になるでしょうか。倉敷音楽祭というイベントでN響メンバーによる金管アンサンブルのコンサートがあり、当時NHKで放送されまして、僕はそれをビデオに録画して何百回と観たものです。

もしかするとyoutubeでいつのまにかその映像がアップされているのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。権利的に良いわけないのでリンクは貼りませんが。


この当時すでに津堅先生にはレッスンを受けていたと思いますが、当時の津堅先生は毎週のようにN響アワー(NHKの番組)で演奏されている姿を見て、小学生の時から聴きまくっていたドラゴンクエストの音源(N響が初レコーディングをしていたのは3から5まで)で演奏されていて、バンドジャーナルの表紙になっていたりと、神様的存在でした。いや、「でした」って過去形なわけではありませんが、今でもよくさせていただいていて、大変にありがたく思っている師匠です。

東京音大に入学してからも津堅先生のレッスンを受けていましたが、できることならこの12重奏を演奏したい!とずっと思っていたんです。若干うろ覚えなのですが確か4年生のときに津堅先生に指導してもらえる室内楽の授業(?)があって、この機会を逃したらもうできないかもしれない、と先生にお願いしたら、快く楽譜を貸してくださいまして、倉敷音楽祭で演奏していた先生の編曲のほとんどを演奏したことがあります。

大変嬉しかったのですが、想像を絶する難しさで、N響の方が演奏しているとそこまで難しそうに思わなかったのですが、いざやってみて若干怯みました。


そんな経験があり、それ以来でしたので大変楽しみにしていました。


やはり想像通り大変そうでしたが、アンドレ先生、外囿先生、トロンボーンの呉先生のご協力もあってブラスアンサンブルらしいがっちりとした演奏、大変楽しく聴かせていただきました。


終演後外囿先生や師匠にもお会いできて、大変充実した時間をすごさせていただきました。


出演されたみなさま、おつかされまでした!



ああ、またあの金管アンサンブルやりたいなあ。





荻原明(おぎわらあきら)






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