楽しいから集中できる

最近伺うようになった中学校の吹奏楽部。

ありがたいことにコンクール前だから呼ばれたのではなくて、定期的にレッスンに伺っております。


さらにありがたいことに、僕が「こんなことやりたい!」と言ったことを実現させてくださいます。僕のような立場の人間が部活指導に行くのは、大概トランペットパートのレッスンか、金管セクションのレッスンです。でも合奏で全員に伝えたいことがあったり、講習会のような楽器や音楽に取り組む姿勢や考え方などをお話する時間にさせてもらえたりと、本当にありがたいです。


中学生だとか大人だとか、そういうの関係なく、人間は「楽しい」と思えることに対して意欲的になれる生き物だと思っています。ですから、単純に面白いとか笑いが起こるということもやはり大切で、レッスンをする側とか受ける側とかそういうこと以前に、人間同士の距離感を良い状態にしたいと思っています。

集中力がない、と大人は子どもに対して良くいいますが、その集中力の言葉には「我慢をして継続する忍耐力」の意味が込められていることが多いです。

子どもって本当に集中力ありませんか?興味があることに対しては大人と同じように集中できますよね。

本当に楽しいと思えれば、こちらの話は聴いてくれるし、意欲的になってくれています。それは大人も子どもも関係ありません。


以前、東京音大の吹奏楽アカデミーの授業に、バンドディレクターとして大活躍の甘粕先生が講師としていらしてくださったとき、本当に面白かったんですね。授業時間がとても短く感じたし、もっといろいろなことを聞きたい!と感じました。

あの授業にとても影響を受けて、部活指導の時には特に楽しくて意欲的で意味のあることをわかりやすく伝えたいと考えるようになりました。

演奏技術や音楽性の向上をもちろん目指してレッスンはしていますが、それ以上にトランペットが好き、楽器が好き、一緒に演奏する仲間や音楽が好きと感じられるレッスンを心がけていきたいと思います。




荻原明(おぎわらあきら)

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