僕の意見だけど、人の成長というのは逆さ道というよりかは螺旋階段のようなもので、同じところをぐるぐる回っていて何回も同じことで悩んでいるような気がしてしまうのだけど、しっかり進んでいれば着実に高さは高くなっていく。音色音程音域タンギング毎回その度悩むけど着実にレベルは上がっている。
— 木下淳平 (@jumpei_kino) September 6, 2019
トランペット奏者の木下氏のツイートを拝借させていただきました。
音楽における成長は螺旋階段のよう、という発想、確かにイメージに近いかもしれません。
ただ、演奏能力は、単に楽器を吹き散らかしてしても成長しません。なぜなら自分自身の中には最初から演奏能力の成長という螺旋階段は存在しておらず、その階段ですらも自分で作り上げていかなければならないからです。
それがわかると、できるだけ安定感のある強固な階段の建設をすべきである、とわかります。成長と言う名の階段を作るために必要なのはそれを作る知識、そしてそれを強固なものにするための方法です。
要するに演奏における正しい理論と、そこから生まれる正しい方法、その実践(研究、実験、練習)です。
これを繰り返していくことで階段を登りながら少しずつ安定感のある階段を作り続けていく。この流れが必要になります。さもないと、非常にグラグラした階段を登り続けることになり、あるところでは階段がなかったり、最悪の場合途中で登れなくなる可能性も出てきてしまうのです。
なんとなく安直に、楽器を吹いていればいつかはできるようになる、という発想はかなり効率が悪いので、せっかくなら理論的な面から上達を図るほうが良いと思います。レッスンはそうした点でのメリットがたくさんあるのです。
荻原明(おぎわらあきら)
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