平子ひさえ先生の楽器別指導法(打楽器)

今年度最後の吹奏楽アカデミー専攻「楽器別指導法」は、平子ひさえ先生の打楽器でした。平子先生は以前シエナウインドオーケストラに所属されていたのでご存知の方も多いかと思います。いつも元気で明るく、笑顔の素敵な先生です(演奏中はめちゃめちゃかっこいいです)。

打楽器の楽器別指導法の授業は全部で4回あり、年末にはもうひとりの打楽器の先生、佼成ウインドの坂本先生による授業がありまして、「音の指向性」について、そしてティンパニについてを学びました。そちらについては以下のリンクをご覧ください。

平子先生の回は、1回目にスティックの基本的な持ち方とスネアドラムについて学びました。


坂本先生の授業でも教えてくださいましたが、スティックの持ち方や体の使い方によっては、とても耳に痛い音が出てしまい、吹奏楽やオーケストラ全体を輪郭を生み出す打楽器は、音色や響きに対してのこだわりを強く持たなければたちまち破壊的な演奏になってしまいます。吹奏楽部では度々、楽譜通りに叩ければOKな風潮の学校もありますが(僕が中高生の打楽器がそうでした)、それだけでない音色の追求が大切だと強く感じました。


2週目はマリンバをはじめとした鍵盤打楽器について。まずは組み立てにチャレンジ。

一から組み立てるのをじっくり見たのは初めてでした。

他にもヴィブラフォンやシロフォンについても教えていただきました。マレットによって同じ楽器とは思えないくらい音色が変わるのが興味深かったです。これだけ大きく変わるから、いつもあれだけたくさんのマレットを用意しているのですね。


そして、タンバリン、トライアングルについて。

今回個人的にとても興味深かったのは、Thein(タイン)というメーカーのトライアングルです。タインと言えばジャーマンブラスでおなじみのトランペット奏者、マティアスヘフス氏のモデルもあってトランペットの世界でも有名ですよね。

独特な形をしていて、普通のトライアングルとは比較にならないくらい倍音が豊かな楽器でした。


トランペットもなかなか素晴らしい価格ですが、このトライアングルの価格はもっとびっくりしました。

すげえ...(ここまで高額なら、せめてケース付きにしてくれても(独り言))。


そして最後に頭の体操。両手両足を全部違うリズムで叩いてみる「リズムソルフェージュ」にチャレンジしました。

が、僕は本当にこういうの苦手で、正直全然できません。学生のみんなのほうができているのは頭が柔らかいからなのでしょうか。若さでしょうか。才能でしょうか。僕はもう最初の右手4拍子左手3拍子の時点でアウト。


ちなみに僕の横にいらっしゃったN響首席ティンパニストの久保先生は、やはり余裕でこなされていました。


平子先生の授業も学びの多い時間となりました。ありがとうございます。



今回の授業で吹奏楽に関わる楽器すべての講義が終了しました。吹奏楽アカデミー初年度とあって、僕は手探り状態で授業をしてしまいました。来年度はもっとクオリティを上げていければと思っています。


僕が知る限り、この授業だけでなく合奏やバンドディレクションもすべて誰1人として欠席することなく積極的に授業に臨んだ学生のみんなが素晴らしいです。当然と言えば当然なのかもしれませんが、でも大学生でこれはなかなかできませんよね。2年生以降も引き続き頑張って欲しいと思います。



荻原明(おぎわらあきら)




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