打楽器を学ぶ(東京音大吹奏楽アカデミー)

吹奏楽アカデミー講師が順番に担当してまいりました「楽器別指導法」、年度内最後は打楽器です。

打楽器の講師はおふたりいらっいますが、最初に担当してくださったのはいつも合奏授業でも素晴らしい演奏を聴かせてくださっている東京佼成ウインドオーケストラティンパニ奏者の坂本雄希先生です。


打楽器の授業の最初が先日の修了演奏会のリハーサルと同じ日だったため、贅沢にもホールで行うことができました。そこで、最初のテーマは「音の指向性」。


要するにホールのどこでどのような状態で演奏すると客席にどのように聴こえるか、ということ。これは本当に重要なことですが、意外に考えていないバンドが多いと思います。

まずはバスドラム。そして写真にはありませんが、ドラはステージ位置でここまで変わるかと衝撃を受けるほどの違いがあり、スネアドラムやティンパニについても実験してくださいました。

また、シンバルの音を出したあとのアクションで聴こえてくる響きがあまりにも違うことが大変興味深かったです。

これらはホールだからこそわかることで、打楽器奏者の方は本当に様々なことを考えて演奏されているのだとわかりました。それぞれのバンドの打楽器の配置、今一度考えてみる必要がありますね。


そして第2回目はティンパニについて。

構造についての解説のあと、楽器のコンディションによって音が大きく変わることを教えていただきました。

そして学生全員が簡単なリズムでティンパニ体験。同じ楽器、同じマレットでも人によってここまで変わるのか、ということがとてもよくわかりました。

最後に中橋先生もチャレンジ。

いつも一緒に演奏しているたくさんの種類の楽器。実は知らないことだらけだと改めて実感することができ、吹奏楽指導者になるための研鑚は果てしないですね。


今回もとても楽しく、そして学ぶことの多い授業でした。年明けにはもう1人の打楽器講師、平子先生による授業があり、こちらも楽しみです!


坂本先生ありがとうございました!




荻原明(おぎわらあきら)

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