先日東京音大の夏期講習会で受験生のレッスンをしました。
変な話ですが、未だ大学時代の記憶が鮮明すぎて、自分が学生の感覚がなぜか抜けきらず(多分それだけいろんな意味でインパクトがすごい日常だったのだと思います)、自分が大学受験をする高校生にレッスンをしている状況が不思議でした。
音大受験。
僕はもう30年近く前になることなので、今とは全然違うのですが、このブログでも何度も言うように中学で吹奏楽を始めるまでは音楽とは無縁の生活をしていて、中2くらいまで楽譜がちゃんと読めず、そんな人間が高校に入る前くらいから「音大行きたい」と言い出したものだから、きっと親は悪いものでも食べたんだろうと心配したはずです。
そんな感じでしたから高校生活=音大受験でした。
中学生の記憶は今もかなり残っているのですが、高校生活は本当にうろ覚えで、何をしたのか記憶が残っていないのです。覚えていることと言えば、朝イチで学校に行って音楽室で練習をして、授業中は楽典の勉強をして(良い子は真似してはいけません)、学校行事は何かにつけて欠席し(練習ができないから。良い子は真似してはいけません)、放課後は追い出されるまで練習をして、登下校中は楽語と英単語を覚えて、帰宅したらピアノの練習かピアノのレッスン(+聴音)、休日はソルフェージュの一日レッスンやトランペットのレッスン。
冗談抜きで3年間本当にこれだけでした。部活もいろいろあって途中で終わってしまいましたし。
こんなに努力していたのは、自分のスタートラインが他の人よりも異常に後ろだった(と自覚していた)からです。あとは、当時の東京音大のトランペットの倍率がとても高かったから。うろ覚えですが4,5倍くらいあったんじゃないかと。一般入試以外なかったですからね。
ここまで気がおかしくなるくらい受験に向けて必死になる必要がどのくらいあったのか疑問ではありますが、ひとつ言えることは、スタートと準備は早い方が良いと言うこと。
スタートが早いと、当たり前ですが準備期間が長いので様々な取り組みができます。自分にとって得意なことと苦手なことが早い段階でわかれば、受験に向けてバランス良い状態に整えることができます。
音大受験は専攻の楽器が優秀でも他の点数が低いと不合格になるので、受験直前でいろいろ準備をし始めようとすると、強引に取り繕わなければならない部分や、一旦捨ててしまうこと(受験には出る確率が高いことだけを集中的に行う方法)、になってしまうのです。
受験のために音楽を学ぶ。これってちょっと違うと思うのです。
音大の試験対策は当然する必要がありますが、ただ、音大入試は音楽の基礎力と知識を持っているかを確認する場所なので、例えば「音階はいつも全部の調を練習しています」という人であれば、別段入試だからと言って特別なことをする必要がないのです。音階は音階でしかないので。
また、できるだけ早い段階で「課題は全部できる状態」にしておき、入試に向けて「クオリティを高めていく」、そうしたレッスンや練習の流れにしたほうが良いです。
ということでまた宣伝になってしまいますが、僕が講師をしているプレスト音楽教室では「音大・音高受験クラス」というのがあります。専攻の実技レッスンはもちろんですが、副科ピアノや楽典、聴音などのソルフェージュもすべて教室内で受けられる総合型のレッスンスタイルがあります。もちろん「実技だけ」とか「実技と聴音だけ」とか、そうした選択も可能です。
将来音大に行きたいと考えている方は、ぜひ一度プレスト音楽教室の体験レッスンにいらしてください、体験レッスン時には進路相談なども行い、一般の体験レッスンとは違う内容になります。東京音大の吹奏楽アカデミー志望の方はもちろんですが、それ以外の専攻や大学を目指している方のレッスンも当然OKです。
また、試験直前に集中的にレッスンを受けることも可能です。
教室から遠方にお住まいの方は、まずはオンラインでのレッスンを初めてみませんか?連休や長期休暇を使ってたまに教室で対面レッスンをするなど、フレキシブルなレッスンスタイルを作ることも可能です。
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荻原明(おぎわらあきら)
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