コロナの影響は至る所に出てきますが、音楽関連も相当な痛手を負っていて、趣味で演奏されている方も今とても大変です。
吹奏楽やオーケストラなどの団体に所属されている生徒さんにお話を聞くと、本番はやはり全て中止。その最も大きな理由が「練習場所がないから」でした。
いわゆるアマチュア団体は、練習場所の確保がとても大変です。公共施設は何ヶ月も前から抽選で確保しており、今はコロナの影響で管楽器が含まれている団体はNGとか(勉強不足の偏見のようにも感じます)、そもそも貸し出し中止しているとか。
まあでも、練習場に大編成の吹奏楽団体がギュウギュウに入って朝から晩まで練習していたら何か起こりそうな気はしますから、ある程度は仕方のないことかもしれません。
アマチュア団体は練習回数がとても多いです。ひとつの本番を迎えるために数ヶ月前から練習を重ねることがほとんどですから、今練習ができなければ、もう年内の本番は難しいと判断するしかないわけです。
純粋に「トランペットを演奏する」ことよりも「吹奏楽やオーケストラで演奏する」ことが好きな方は、トランペットを演奏する目的がなくなってしまい、モチベーションがかなり下がってしまったと思います。
自分で練習しようにも、トランペットはほとんどの場合自宅では吹けません。吹奏楽曲をバンバン吹くなんてもってのほかで、練習用ミュートを付ければいいかもしれませんが、通常の空気圧コントロールと大幅に違うために、いつも通りの演奏を求めてしまうと調子を崩していまいます。じゃあ外で練習しようと言ってもこの炎天下では楽器も自分も危険。カラオケはやっぱり怖い。
結論:じゃあもう練習できないやー、やーめた。
うーん、気持ちはわかりますが、これはちょっともったいないです。
吹奏楽部出身で、中でも部活動が盛んな学校の出身の方ほど「練習は毎日するもの」「休んだら下手になる」というプレッシャーを感じてしまいがちですが、実際はそんなことないと思います。というか、そもそも趣味というのはそんなに切迫した状態でやるものではありません。
0か100かという考え方ではなく、もっとフレキシブルに捉えてみてはいかがでしょうか。
これから先、一生合奏ができないわけではありませんから、いよいよ復活!となった時のことを考えれば、今できることをやっておくのが良いと思うのです。
コロナ騒動が起きて結構すぐに僕は「自宅でできる超pp練習」を生徒さんに提案し、オンラインレッスンで実践してもらいました(対面で来られる方にも実践してもらいました)。いつもは楽団の練習場所に行って数分から数十分大勢の中で音出しをして演奏し、それによって体の丁寧な使い方バランスがわからずにコンディションが安定しなかった方も、この練習を丁寧に丁寧にしていただいたことでとても楽に、無理なく演奏できるようになった方もいらっしゃいます。
また、オンラインレッスンでは、体の使い方についての解説や音楽の理論を学ぶのにも適していて、今まで楽団で演奏する曲を吹けるようにすることだけが目的になっていた方にとっても、より深い音楽の理解ができるようになったのでは、と思います。
レッスンに関してもまた、当然練習場所がないわけで、教室には来たけれど「全然練習してないんです」という方が多いです。しかしそれで良いと僕は思っています。
もちろんレッスンの基本は積み重ねですが、じゃあ積み重ねられなかったらレッスンは成立しないかと言えば、そんなことありません。練習できなかったのなら「初見で演奏するときのポイント」にテーマを切り替えれば良いし、今までやってきた教本をもう一度戻ってさらに深く追求していくのも良いです。初見で2重奏にチャレンジして楽譜を読む力をつけるのも良いですね。考え方でどうにでもなります。
そこれまでは楽団で演奏する曲の練習に精一杯だった方も、この機会にチャレンジできなかったジャンルや作品にトライして見るのも楽しいですね。クラシックばかりやってきた方にはジャズやポップスを演奏するチャンスです。
どうあれレッスンは「楽しい!(興味深い!の意味も含む)」と感じることが大切だと考えています。
僕が講師をしているプレスト音楽教室は特定のカリキュラムがありません。生徒さんそれぞれが最もやりたいこと、やりたい曲を実践してもらっています。だから何でもチャンレジできます。
結果的に宣伝になってしまいましたが、皆さんの力になれるようお手伝いをさせていただきますので、ぜひ一度教室にいらしてください。オンラインレッスンも実施しておりますので、どこにお住まいでもレッスンが可能ですし、対面が気になる方にもおすすめです。
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お待ちしております!
荻原明(おぎわらあきら)
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