昨日、東京音大吹奏楽アカデミー専攻秋学期(後期)の修了演奏会を無事に終えることができました。
春学期(前期)はすべての授業をオンラインで実施したため、合奏の授業もアナリーゼ(作品の分析)がほとんどで、それはそれで非常に大切な時間となりましたが、実際に音を出すことはできませんでした。
実際に新1年生に直接会えたのが確か9月末。そこからようやく合奏を開始し、あっという間に昨日本番を迎えた感じ。学生のみなさんは生活を切り替えることだけでも大変だったろうに、この慌ただしい中、本当によく頑張ったと思います。
臨時練初日はホールの響きに合わせたバランス作りをメインに練習。
— 東京音楽大学(TCM)吹奏楽アカデミー専攻 公式 (@tcm_BandAcademy) December 8, 2020
下野先生の合奏では一緒に演奏している先生方との違いや、音楽を仕上げるコツなどご指導いただけました。
休憩時間に先生方からアドバイスをもらったり一緒に練習姿も見られました。#東京音楽大学 #吹奏楽アカデミー #下野竜也先生 pic.twitter.com/HNjwQXF5jH
昨年は吹奏楽アカデミー専攻が開設された年ということもあって、学生8名と講師で小編成用の編曲作品を演奏していましたが、今年度は人数も増え、吹奏楽オリジナル作品にチャレンジすることができました。
ただ、トランペットは現在まだ学生がおりません。今回のプログラムにあるA.リードの作品の多くはトランペット3パート+コルネット2パートの、計5名必要なオーケストレーションであり、それをどうやってラッパ1本でやるの???と不安を疑問を抱えていたら、お手伝いとして東京音大の卒業生で現在教職専攻の指導をされている伊東先生が来てくださることになって安心しました。
(ああ、トランペットが2本になるとこんなに違うのか...トランペット2本のハーモニーが吹奏楽アカデミーで聴こえてくる...)
と、喜びを噛み締めながら演奏しましたし、スタミナ的にも本当に助かりました。
とは言え5パートある楽譜を2人で演奏するわけですから、必要な箇所を足していったら楽譜にどんどん切り貼りが増えてきてしまい、それでも難しいところはfinale(楽譜を書くソフト)で合体楽譜を作ったりもしました。
僕はとにかく終始迷惑かけないように頑張ろうと心がけるばかりでしたが(迷惑かけてますが)、目を見張るのが学生みんなの成長です。特に2年生は1年前に比べたらもう全然レベルが違う。合奏のたびに思いますが、吹奏楽アカデミー専攻の学生は音色がとても良いんです。合奏中の響きが大変心地良い。
これはひとえに吹奏楽アカデミーの特徴である、講師と一緒に合奏をする、というスタイルの影響だと思います。すぐ隣で、前後でプロが演奏しているその音の響き、歌い方を常に感じているというのは大変贅沢なことです。
そして下野竜也先生の指揮と指導。言葉のひとつひとつが本当に貴重で、学生のみんなには取りこぼして欲しくないな、絶対覚えていてほしいな、というお話ばかりでした。合奏指導にあたってくださった指揮の小林恵子先生、横山奏先生の分析力に長けた合奏も僕自身、大変勉強になりました。教授陣の先生方や、スタッフの皆さんなど、とても多くの方に助けられ、見守られている暖かな環境は東京音大の素晴らしさだな、と感じます。ありがとうございました。
さて、来年度はかなり吹奏楽アカデミーが賑やかになりそうです。どんな雰囲気になるかはまだわかりませんが、今から楽しみです。
ひとまず皆様お疲れ様でした。こんなご時世なので打ち上げもできませんでしたが、とても楽しい時間でした(やっぱりヘトヘトになりましたが)。
今期の授業はまだ続きますので楽しく学んでいきましょう。
荻原明(おぎわらあきら)
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