東京音大吹奏楽アカデミーの授業に「ワークショップ」というのがあります。
この授業は簡単に言えば現場体験をすることが目的で、春学期(前期)はブレーンさんのご協力によりレコーディング体験を行いました。
こんな感じです。
秋学期(後期)は実際の吹奏楽部へ行き、指導体験をさせていただいておりまして、数回同じ中学校に伺っています。先日僕も同行しました。
パート練習、金管セクション練習、基礎合奏を行い、数名のアカデミー学生の指導方法を見学しました。
学生に対していつも感じていることですが、現場に行って指導する立場になっても変わらずみんな穏やかで優しい。そしてのんびりしてる。その雰囲気はとても良いことですが、「今は集中して練習する時間」「楽しく過ごす時間」の切り替えがあやふやになってしまうと中学生の子たちもぼんやしした部活時間になってしまうので、線を引くところを明確にできればもっと良くなるかな、と思いました。
レッスンをするは難しい、と学生は口々に言いますが、その理由は自分の練習時は頭と心の中で「こう演奏したい」「もっとこうしたら良いかも」「これをやってみよう」とすべて内側に向かって精神力や頭脳を使っているのに対し、レッスンは、その発想を言語化するアウトプットの技術を必要とするからです。これは慣れや経験を積むことが最も重要なので、せっかく用意されているこういった機会にどんどん実践してほしいと思います。
あと数回、こちらの中学校にお伺いする予定ですので、僕もできるだけ同行していこうかと思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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