東京音大吹奏楽アカデミー専攻は先日の11月30日に秋学期(後期)修了演奏会を行いました。
今回は、前半にA.リード作品を3曲。そして後半はミュージックエイト社の楽譜を各学年ごとに演奏する企画でした。
ミュージックエイトは吹奏楽経験者なら誰でも一度は演奏したことがある出版社で、どんな人数でも、編成でもレベルでも合奏を楽しめるように工夫された編曲で、とっても昔からヒット曲や有名な作品を出版している会社です。
できるだけ簡単に編曲されていることや、初心者だった小中学生の頃に演奏していたことなどが理由だと思いますが、ミュージックエイトの楽譜を下に見る人が多い印象があります。
吹奏楽アカデミーは、演奏はもちろんですが、吹奏楽指導ができる人材を育成することにも力を入れていて、この先部活の現場などに指導者として赴いた際、そこでミュージックエイトの楽譜を使って練習していた場合に、どのように指導をすると良い結果が得られるか、そうした真面目な視点からこの企画が立ったわけです。
また、少人数の部活動がミュージックエイトの楽譜を使うことも多いですし、だったら各学年に分かれて演奏し、選曲や指揮者の選出もすべて学年ごとにやってもらう形になりました。
ミュージックエイトの出版譜はとんでもない数の曲があるので、選曲も大変だったかもしれませんが、それにしてもなぜこの曲にしたのかわからないものも含めて、バラエティに富んだプログラムになりました。
当日のリハーサルまで下野竜也先生に指揮も合奏も指導していただき、それぞれの曲がどのように編曲されているのか、明確に知ることができました。自分が中学生の時にわけもわからず吹いていたミュージックエイトの編曲作品もきちんと理解して丁寧に作るとこんな完成度になるのか!という体験をすることができたのではないでしょうか。
長くなったので続きはまた今度。
荻原明(おぎわらあきら)
0コメント