TwitterやFacebookではすでにお伝えしましたが、
東京音大の講師になります!(てってれー)
来年度新しく開設します「吹奏楽アカデミー専攻」、このトランペット講師を務めさせていただくことになりました。
東京音大は僕の母校です。卒業して20年経ちましたが、最近は師匠の津堅先生に声をかけていただき、器楽専攻生の吹奏楽授業、コンサートのための編曲や、トランペット専攻生による学外公演の編曲などで、年に数回大学と関わらせていただいていました。
とはいえ、それは単に卒業生として一時的に関わっていたわけで、それでも充分嬉しかったのですが、今回は講師という立場で携われるわけです。
ドキドキ。
楽しみなこともたくさんありますが、責任感も不安も同じくらい、いや、もっとあるかもしれません。何せこの専攻、まだできていないので前例もなく、そしてまだ学生もいないのです。
吹奏楽アカデミーに関して正確な情報は大学の冊子や東京音大ジャーナルをご覧になっていただいたほうが確実ですのでリンク貼っておきます。
音大ジャーナルの47号に掲載されています。
これまでの器楽専攻とはまったく違う、とにかく吹奏楽に特化したカリキュラムで、単に学生が吹奏楽の合奏をして演奏能力を高めるのではなく、部活動などアマチュアの吹奏楽を指導する際の指導力、様々な事態を想定したケーススタディや指導の言葉遣い、指揮、ハーモニーディレクターの操作方法などを学ぶ「バンドディレクション」という授業があります。
この授業は教員と学生が一緒になっておこなう授業なので僕も演奏することになると思うのですが、これすごい面白そう。
あと興味深いのは「楽器別指導法」。これも僕が担当することになるようですが、吹奏楽の指導って部活動に「トランペットの先生」が来て、トランペットのパートレッスンして、合奏でトランペットのところにいて一緒に吹いて〜みたいなことが多いと思います。そりゃそうですよね。音大で学んだのは専攻楽器なわけですから、僕も他の楽器のこと聞かれても自信持って詳細にレッスンはできません。
でもこの楽器別指導法の授業では、それぞれの担当楽器の講師が基礎知識から扱い方、メンテナンス、中高生を想定した指導方法などの解説をしますので、ある意味オールマイティな楽器知識を持った人になれるというわけです。
上級生になると「ポップス概論」「ポップス演習」も予定していて、これも音大が苦手としていた分野ですよね。吹奏楽のコンサートはいわばノンジャンル。ジャズやラテンだって出てくるわけで、クラシックとポップス両方の知識と演奏力を持った人材ってとても貴重だと思います。
また、他にもワークショップという科目では、実際の吹奏楽の現場でスタッフとして運営など裏方も体験します。部活動のコンサートでは演奏の完成度をあげることがメインでしたが、コンサートそのものを成功させるためのノウハウを持っていられる人材ってやはり少ないんですよね。この力は、学生自身が自主公演を行う際にも貴重なスキルになると思います。
もちろん吹奏楽の合奏授業もコンサートもあり、ソロやアンサンブルのレッスンや発表の場もたくさんあると思います。
あとは指揮、スコアリーディング、作編曲の授業もあって、音楽理論も深く学べますし、声楽やピアノなどザ・音大の重要な授業ももちろん受けられます。これらも吹奏楽とは切っても切れない内容ですね。
正直言って、僕が入りたい。
ここまで吹奏楽に特化した音大の専攻はいままでなかったし、興味を持っている方も多いのではないかと思います。だからと言ってやはりここは音大なので、申し込めば誰でも気軽に入れるわけではなくて、入試要項を見てみるとわかりますが、器楽専攻とたいして受験内容は変わりません。
そして器楽専攻と併願ができません!それだけ吹奏楽アカデミーに対して情熱を持った人に入ってもらいたいということです。
楽器が演奏できるだけでなく、総合的に音楽の力を持った人を募集していることがわかると思います。ぜひ吹奏楽のプロフェッショナルを目指したい中高生の方、チャレンジしてください!
来年度からは「あの」代官山にも新キャンパスができますし(吹奏楽アカデミーは1年次は池袋キャンパス中心の授業だそうです)、東京音大はどんどん進化しています。伝統もあり、新しいことに躊躇なく突き進んでいる東京音大のキャンパスライフは、絶対楽しいです。
吹奏楽アカデミーに入りたい!受験を考えている方への対策レッスンもしますので、ご相談ください。講師をしているプレスト音楽教室でお待ちしています。
※吹奏楽アカデミーのカリキュラムは若干の変更の可能性もありますのでご了承ください。最新の正しい情報は東京音大のサイトでご確認ください。
荻原明(おぎわらあきら)
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