先日このブログでfinaleの編曲についてエラソーに書いてしまったので若干アレなんですが、
今年も東京音大のトランペットアンサンブルに編曲を提供させていただきました。
これまでにも「ローマの祭」や「交響曲第5番終楽章(ショスタコーヴィチ)」や「交響曲第5番終楽章(チャイコフスキー)」などの編曲をして参りまして、多くの方から「ラッパだけでどうやってそんなでっかい曲演奏するの?!」と聞かれました。
確かにトロンボーンやテューバ、打楽器などには参加してもらってますが、それ以外のほとんどをいくつかのトランペットファミリーで演奏しているわけですからそりゃ大変ですよ。編曲が、じゃなくて演奏する側が。
で、今回はどんな巨大な作品を編曲するのか、アルペンシンフォニーかマーラーの交響曲かカカッテコイヤー!と思っていたら、
「チャイコフスキーの弦楽四重奏曲(第1番の2楽章)」
「...へ?」
ごめんなさい、ちょっと何言ってるのかわかりません。
ええええ!まさかの室内楽!しかも弦楽四重奏!
編曲をお請けしてからすぐに楽譜は手に入れましたが、どうしたものか悶々としているうちに数ヶ月も経過してしまい、もうこうなったらやるしかないと取り掛かったまではよかったのですが、チャイコフスキーのオーケストレーションが完璧すぎて入リ込む余地なし。
でもこのまま書くだけだと全員ユニゾンだし、それは詐欺だ。
だからといって途中でデキシーランドジャスにしたら岩井先生のニューサウンズになってしまうし...難しい。ということで、原曲が壊れることなく音色の変化で金管楽器らしい演奏になるように書いてみました。
いろいろ怒られるような気がしますが弦楽器の方に聴いていただきたいです。
ということで、8月26日(月)19:00より川口リリア音楽ホールにて東京音楽大学トランペットアンサンブル演奏会、ぜひいらしてください!
荻原明(おぎわらあきら)
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