伊奈学園のサウンド

東京音大の秋学期も始まりまして、吹奏楽アカデミー専攻の授業、バンドディレクションの最初のゲスト講師は、伊奈学園総合高等学校吹奏楽部の宇畑先生でした。


終始優しい笑顔でご自身の生い立ちから伊奈学園が現在の大規模吹奏楽部になるまでのお話を聞かせてくださいました。

宇畑先生は伊奈学園の一期生でもあるそうで、人生の多くを伊奈学園と共に過ごしているとはすごい。


数年前に僕が講師をしている音楽教室へ不定期ですがレッスンにたびたび来ていた伊奈学園のトランペットの生徒さんがいたこともあり、僕が勝手に親近感を持っている学校でもあります。

少し前に仕事で大宮駅からニューシャトルと言うんでしたっけ?かわいい電車に乗る機会がありましたが、電車が到着する際に流れるゴダイゴの「銀河鉄道999」の演奏も確か伊奈学園ですよね。あれ、いいですよね。


今年も見事吹奏楽コンクールの全国大会へ進むことになった伊奈学園ですが、授業で見せてくださった部活動の練習風景やコンサートのDVDを拝見して感じたのが、「とても自然な演奏」という印象。音楽が音楽である魅力。

極端で過剰な表現だとか、奇抜なアピールなどをせず、音楽が持っている力を素直に発揮できる素晴らしい演奏をされているように感じます。それはきっと、リトミック(リズム表現)やソルフェージュ、合唱などもたくさん取り入れた音楽の基礎教育の充実が強く影響しているのでしょう。


今回の授業で宇畑先生が、音楽はジャンルを問わずなんでも好き、とおっしゃっていたり、楽器のメーカーを統一させるなどは一切しない。個性があるから音楽は良い、と言う言葉にとても共感しました。



バンドディレクションという授業では毎週新しい知識を得ることができる大変貴重な時間です。今回も改めて吹奏楽の魅力を感じることができました。


宇畑先生、ありがとうございました!




荻原明(おぎわらあきら)

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