トランペット奏者の数原晋さんと言えばラピュタのパズーが吹く「ハトと少年」とか「必殺仕事人」とか挙げればキリがないほどですが、僕の中では何と言ってもこのトップ画像のアルバム「BREATH from THE SEASON」です。
ビッグバンドとシンセサウンドが融合したジャズやフュージョンの中間あたりのジャンルの演奏で、聴く人によっては今聴くとちょっと懐かしいサウンドかもしれません。それもそのはず1988年に発売されたようです。1988年と言うと僕は12歳。まさに中学校で吹奏楽部に入り、トランペットを始めたばかりの頃です。
多分兄がこのCDを聴かせてくれたのがきっかけだと思いますが(自分でこんな大人っぽくてシャレたものをひとりで見つけられるわけがないので)、当時やっとのことで音が出せる程度の自分にとってこの演奏は異次元でした。トランペットってこんなことができるのか!サックスってこんな音なのか!
とにかくもう全部がカッコイイ。何度も何度も聴いていましたし、30年以上経過した今でもよく聴きます。
このバンドリーダーを務めていたのが数原さんでした。
そしてこれは偶然なのですが、どこかの楽譜屋さんで偶然このスコアを手に入れたんです。
定かではありませんが、たぶんこの楽譜を持っている人は本当に少ないのでは?と思います。お持ちの方いらっしゃいますか?
多分ですが、このスコア、アドリブソロの部分が完コピで全部掲載されているので、耳コピで作られている部分が多いのではと思います。
しかも演奏上のアドバイスや数原さんからのワンポイントレッスンなども掲載されていてかなり貴重です。
裏表紙にはプレイヤー紹介などもあります。
すごいですね...。
トランペットという楽器がどんなパフォーマンスができるのか、どんな音がするのか、そのきっかけになったのが数原さんの演奏です。これからもずっと聴き続けると思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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